マスクーン大陸より、遙か彼方に存在する広大なエルカナ大陸……
この大陸には大小様々な国家がひしめき合っていた。
人々は、日々の幸せを糧に、一喜一憂し暮らしていた。
しかし、それでも彼らは忘れることはなかった。
それは遺伝子に……魂に……刻まれた恐怖だった。
自分たちと隣り合って存在する魔族に対する――――
――エルカナ大陸より魔族を一掃し、人類をその驚異から解放する――
それは数多の英雄が夢を見て実現できなかった理想……
だが、弱小のグラスベール王国が、人類を魔族の驚異から解放するという大義から
人類を統一すると周辺諸国に宣言したのだ。
当初は、弱小国家の言葉など誰もが相手にしなかった。
しかし、グラスベール王国 宰相アクアラングの『科学』という魔法によって
やがて人々は思い知ることになる…………
この物語は『科学』によって生み出された『烙印(スティグマータ)』と呼ばれる奴隷たちと
人間との悲憤と絶望に染まった物語である。
序章―降り積もる霜雪―
1章―久遠の眼差し―
2章―刻印と罪業―
3章―艱難辛苦の道―
4章―魔の目覚め―
5章―無慈悲に流転する世界―
6章―似て非なる力―
7章―贖罪の山羊―
8章―真なる魔の目覚め――
最終章―遠き呼び声―